開発者も驚くボーカロイド人気の拡大

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「人間の歌声と区別がつかなくなるような 音を作りたい」と語る剣持氏。PCには「father of VOCALOID」と記されたシールが張られている

ボーカロイドの開発者で、「ボーカロイドの父」とも呼ばれるヤマハの剣持秀紀氏は、今現在の初音ミクを中心にしたボーカロイド人気をどう見ているのだろうか

ヤマハがボーカロイドの開発を始めたのは、2000年3月。音楽情報処理の分野で世界的に名を知られるバルセロナの大学との共同研究だった。歌声を合成する技術は1960年代からあり、ヤマハも1997年にハードウェア「PLG-100SG」を出している。しかし、ハードウェア上の制限・制約もあり普及はしなかったという。

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大学との共同研究では、技術的にリアリティを追求していくという課題の中で、合成音をイチから開発していった。そして03年2月、ヤマハは「VOCALOID」を発表した。同社のyamaha+推進室Y2プロジェクト開発担当主管技師で、当初から開発に携わり「ボーカロイドの父」とも呼ばれる剣持秀紀氏はこう振り返る。

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