医食農同源で拓く百人百様の食の未来

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医食農同源は、健康福祉から農業、観光、教育と横断的な展開が期待されている。ライフイノベーション国際戦略総合特区を担当する吉川伸治副知事に、神奈川県が推進する医食農同源の取り組みについて聞いた。

─医食農同源の発想が生まれたきっかけは?

医食同源は、病気を治すのも、日常の食事も、ともに健康を保つために欠くことのできない、重要なものであるということです。黒岩知事が就任当初から医食同源の重要性を提唱されて、そういった政策をスタートする際、「農」、つまり地産地消、食材を作り育てることも含めた、「医食農同源」として構想していくことになりました。

この「医食農同源の推進」は、神奈川県の総合計画である「かながわグランドデザイン」において、全国の先駆けとなる政策として「神奈川モデル」の一つに位置付けています。

大学と連携し事業展開医療費増大抑制へ

─社会的にも、医食農同源を求める背景がありますね。

県内には団塊の世代も多く、10年以内に4分の1が高齢者となる、超高齢社会が訪れます。超高齢社会の進展とともに、今後、脳卒中や糖尿病などの生活習慣病の比率が増加すると考えられ、医療や介護に係る負担が一層増すことが予想されています。それをいかに抑えていくかが大きな課題であり、背景の一つです。

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