PRとは市民との良い関係づくり

キャッチボールでは、投げ手は、相手をよく見て、相手がキャッチしやすいボールを投げる。ボールの硬さや大きさ、投げ方も考慮する。すべては、良い関係を築くためにキャッチボールをしているのである。情報もPRも同じである。期待する変化(賛同、共感、協力、行動)は、その後に起こってくる。

花上憲司(社会情報大学院大学客員教授/電通パブリックリレーションズ、エグゼクティブ・アドバイザー)

自治体のPRと企業のPRとの違い、PRと広告はどう違うのか?という質問を、セミナーなどでよく受ける。

広告は「Advertising」、PRは「Public Relations」のPとRからできている。字義を見ると、広告は「広く社会に自ら告げる」こと、それに対してPRは「Public(一般社会)とのRelations(関係)」である。企業・行政などの組織と市民などの一般社会とが、お互いに関係をつくっていくことである。つまりPRとは「良い関係づくり」ということが骨幹となる。

PRはキャッチボールに似ている

単に情報を発信するだけでは、PR(パブリックリレーションズ)とは言えない。それでは情報を開示しただけである。肝心なのは、自治体側が伝えたい事実とともに、相手(市民)が知りたくなる事実があることである。その事実とは、自治体が行っているさまざまな事業、活動、業務であり、そのゴールの姿である。

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