地域の資産を巧みに使い話題を喚起

PRムービー「もしものハナシ」や、PRイベント「うまい仏」などの話題化施策を展開し、SNSを主軸に情報を拡散。若年層の知名度向上や観光誘客に寄与するばかりか、市民や地域産業の従業員の郷土愛意識を醸成させた。

情報提供・オズマピーアール

 

「うまい仏 岐阜県関市現代アート展」

イベント時には名古屋エリアのテレビ局・新聞社が集結

事前露出を含め報道を見た約1万3000人が来場した

関市では、従来より日本刀や刃物、鵜飼、円空仏などの地域資源を情報発信するPR活動や観光プロモーションを実施していた。しかし、地域資源に興味関心があるシニア層にはリーチできていたが、若年層をはじめ潜在的顧客層の開発・拡大には至っていなかった。将来の顧客層である若年層の認知度は、シニア層の1/2程度と低かった(首都圏在住20-30代男女:28%)。

また、地場産業である刃物産業も事業者数が、この10年間で1/4に減少。市としては、交流人口の増加や、刃物産業の振興対策が課題であった。さらに、持続的発展に必要な若年層が今後減少していくことが予想される。

持続的発展に必要な若年層が減少

関市の地域資源は『シニア向け』ばかり

そこで、まず若者の関心を得るために、情報発信の強化を行った。若者に話題になる仕掛けを施し、SNSで情報が拡散することを目指した。一方で、「SNS炎上」しないよう万全を期し、「話題が最大化」し、かつ「炎上しない」ボーダーを見極めた。

情報は、一方的に発信するのではなく、受けてから求められることを重視。自治体という立場と行動に、ギャップ(意外性)を持たせ、地域資源を『再編集』し、情報発信を行った。

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