自らの命は自ら守る防災対策

一番大切なのは国民一人一人が取り組む防災――阪神・淡路大震災や東日本大震災のような大規模広域災害時の「公助の限界」が明らかになるとともに、自助・共助による「ソフトパワー」が重要なものとなっている。

一番大切なのは、一人ひとりが災害をイメージすること

自分にとって一番大切な人が災害に見舞われたとき、生き残り、生き延びられるように備えることを考える。

最も基本となるのは「自助」。まずやるべきことは、「自分の身を自分で守る」ことです。自分が助からないと近くで助けを求めている人も助けられません。

6,400人以上の死者・行方不明者を出した1995年(平成7年)1月の阪神・淡路大震災では、地震によって倒壊した建物から救出され生き延びることができた人の約8割が、家族や近所の住民等によって救出されており、消防、警察及び自衛隊によって救出された者は約2割であるという調査結果がある。

また、別の調査では、自力で脱出したり、家族、友人、隣人等によって救出された割合が約9割を超えており、救助隊によって救助されたのは1.7%であるという調査結果もある。

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