災害時に貢献できるドローンの可能性~完全自律制御技術で災害救援を実現~

開発途上ではあるが、遠距離長時間飛行を可能にするバッテリー技術や自律制御技術などで注目が集まるドローン。ドローン技術の第一人者であり、ドローンベンチャーの経営者でもある野波健蔵氏にドローンの災害時の活用について聞いた。

野波健蔵氏株式会社自律制御システム研究所代表取締役、千葉大学特別教授

RFID技術を利用し火山災害にも対応

ドローン技術は、まだまだ開発途上の段階だが、株式会社自律制御システム研究所(代表取締役野波健蔵氏)は1998年から自ら考えて飛行する完全自律型ドローンの技術開発に着手。01年には日本で初めて自律制御化に成功した。ドローンは現在、主に産業用途とホビー用途向けに開発・販売されているが、同社は産業用に開発されたドローンを災害用途に活用する開発に取り組んでいる。

熊本地震でも見られた通り、火山や地震の大規模災害では、鉄道・道路など陸路は寸断される。残されているのは空路のみだ。

林の中/汚染エリア

ドローンは、建物やインフラの被害状況の調査、孤立した地域への飲料水や医薬品などの物資配送など有効に活用できる。

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