「助けられる人から助ける人へ」を合言葉に区内の全中学校に防災部創設

三重県は「ジャパン・レジリエンス・アワード2016」で特別顧問賞を受賞。行政と大学が一体となり、全国初の防災組織「三重県・三重大学みえ防災・減災センター」を設置して取り組んだレジリエンス活動が評価されている。

防災・減災センター開所式/鈴木知事、内田学長(当時)

三重県と三重大学は2014年4月1日に協定を締結し、「みえ防災・減災センター」を設置した。センターに駐在する、三重県防災対策部防災企画・地域支援課の河村孝祐氏は、設置のきっかけを次のように語る。

「近い将来の発生が懸念される南海トラフ巨大地震や、近年、急速に激化の様相を見せる風水害に対して、万全の備えを進めるためにどうすればよいか。三重県は防災対策部を県の筆頭部に位置づけ、防災・減災対策の推進を県政の最重点施策としました。その中でソフト面をより重視するレジリエンスの思想を踏まえて、三重大学と共同で防災・減災の拠点として、ここを構えました」

三重県新地震・津波対策行動計画等、県の計画に、みえ防災・減災センターを位置付けることで、災害への備えを一過性のものでなく、中長期的に取り組むことが可能となった。事業は県と大学だけで進めるのではなく、三重県全体での取り組みが継続できる枠組みとなるよう、市町や企業、地域住民等と連携しながら進めている。

「防災事業のすべては、県民の生命と財産を守るためのものです。一部の人や地域だけでなく、県内全体に水平展開することを前提とした事業となるように企画・実施しています」

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