かがわWi-Fi 高松 無料Wi-Fiとログデータ分析で、観光事業活性化の後押し

観光事業へ注力する香川県では、2013年に観光客数が900万人を突破。観光客の利便性を高めるため、NTT西日本などと提携して約900箇所に無料Wi-Fiスポットを設置した。利用ログの解析と利活用で、さらなる活性化を狙う。

観光地や飲食店など約900箇所に無料Wi-Fiを設置

観光客の利便性をはかり回遊を促進するために香川県内約900カ所にWi-Fiを導入

「うどん県」として認知されている香川県は、今、観光振興に力を入れている。県と高松市が肩を組み瀬戸内国際芸術祭などのイベントも実施し、2013年には観光客数が900万人を突破した。これは1988年瀬戸大橋開通時に記録した1035万人以来の数字である。

増え続ける観光客が手にしているものと言えばスマートフォンだ。どこでもネット回線を通じて地域の情報を取得し足を伸ばすなど、今や旅行になくてはならないアイテムとなっている。香川県はネット利用する観光客の利便性を高めようと、2014年にNTT西日本香川支店と業務提携協定を締結。無料公衆無線LANサービスを開始した。

その名も「かがわWi-Fi」。主な観光地や飲食店、公共機関など約900箇所にWi-Fiスポットを設置し、誰でも無料で簡単に活用できるようにした。接続後には自動的に香川県公式観光サイトである「うどん県旅ネット」が表示される。外国人観光客へ向け様々な言語に対応しており、観光に関する情報を手軽に取得できるよう工夫されている。

Wi-Fiの利用ログを分析して、観光動線を把握

Wi-Fi利用者の観光動線の分析により、「次の一手」も打てるようになる

高松市創造都市推進局の吉峰秀樹氏は無料Wi-Fiに手応えを感じつつ、さらに、「特に外国人観光客が増加していく中で、国内外からの観光客がどこから来てどこに行くのかという観光動線を、実際の数値として把握し、活性化に役立てる必要があります」と次なる課題解決へ着手。日本一長いアーケード商店街として知られる高松中央商店街にWi-Fiを構築して、利用状況をログやGPSデータとして蓄積することができる「かがわWi-Fi 高松」を整備した。

これによりアーケードへ来る人の日別・月別の利用状況をはじめ、言語別利用者数やヒートマップなどの観光動線の分析が可能となった。「どれくらいの外国人観光客が商店街を訪れ、どこに滞留し、どこに回遊するのか。そういった観光動線を把握できるようになったことは大きな進歩です」と高松丸亀町商店街振興組合の吉川康造氏は、この取り組みへ期待を寄せる。

もちろん分析して終わりではなく、そのデータをいかに地域の観光事業者の売り上げ拡大へ結びつけるかが、これからの大きな課題となる。NTT西日本では今後もパートナーとして香川県高松市の情報発信力を強化し、取得したWi-Fiのログデータから観光客の観光動線を分析。これらを元に、さらなるプロモーションや観光施策の後押しを行なう。このサイクルを回すサポートをし、香川県の観光事業活性化へ貢献していきたい考えだ。

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