プレゼンのシナリオ作成術 「情報の並べ方」が成否を決める

プレゼンは内容で勝負する。最初の30秒で結論やポイントを示すことで、聴衆の興味・関心を高める。その後の展開は、最初に説明した順で補強する。そのためには、情報の分類と整理、接続と展開の順を、事前に練っておくことが成功の秘訣となる。

前回は、冒頭の30秒で目的と要約(総論)を示すことがポイントであることを説明しました。今回は、各論のまとめ方について説明します。

まず、自分が説明したいポイントや情報はいくつあるのか、また、ゴールや達成すべき事柄は何かをまとめてください。

プレゼンテーションで失敗する人は、自分が見たことややったことを、思いつた順で情報を再現してしまいます。説明している本人は、プロセスの再現なので一番わかりやすいと誤解しています。このタイプは、いろいろ説明して最後に結論を話すことが多いです。しかし、最後に結論を示されると、誤解されたり、途中で話を聞いてもらえなくなったりしてしまいます。

別所 栄吾(BCL 代表取締役)

「箇条書き」で情報を分類・整理

最初は箇条書きで、自分の考えを書き出してください。7つ程度の情報やトピックでしたら、そのまま説明しても伝わるでしょう。しかし、情報が8つを超えてくると、理解しきれなくなってくるといわれています。

情報や項目が7つを超える場合は、項目をくくり直し、2つの階層に分けて整理すると良いでしょう。情報の分類と整理は、今回説明した箇条書き以外では、ロジックツリーや包含図、親和図を用いてもできます。

「番号づけ」で情報を区切る

話をする際に、「まず」「次に」「そして」「さらに」「加えて」というように普通の接続語句を使ってしまうと、区切りとポイントの数が理解できません。

箇条書きの際に、「1つ目は~」「2つ目は~」と番号づけをすると、伝えたいポイントが何点あったのかが伝わりやすくなります。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り70%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。