2020年6月号

研究員インタビュー

吉本興業 笑いの力で事業をつくり、地域を元気に

泉 正隆、藤原 邦洋(よしもとエリアアクション)

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日本のエンタメ産業の一角をなす吉本興業。同社グループのよしもとエリアアクションでは2011年から日本各地に芸人が住むプロジェクトを開始。本学研究会にも参画しその構想に磨きをかけている。

"住みます芸人"が
地域の盛り上げ役に

日本全国・47都道府県に芸人が住み込み、地域の人々とともにまちを盛り上げ、まちのよさを発信する、〈あなたの街に住みますプロジェクト〉。

背景は、若者が東京に一極集中し、地方の元気が失われていること。これを解消するために、東京大阪で実力はあるが売れていない芸人の中で、地域を盛り上げたいという強い思いを持つ芸人達を移住させ、地域移住の促進、地域の元気に貢献したいという思いがあると、よしもとエリアアクション代表取締役社長の泉氏は企画の意図を話す。

よしもとエリアアクション 代表取締役社長・泉 正隆氏(左)、よしもとエリアアクション 業務推進室・藤原 邦洋氏(右)

同社では、所属する芸人約6000人から希望を募り、〈住みます芸人〉を選抜した。同時に芸人と二人三脚で地域活性化を担う〈エリア社員〉として、47人を地元採用し、2011年4月から47都道府県での活動が始まった。プロジェクト開始当初はなかなか仕事が来ず、社員が地道な営業活動を行うなど苦労も多かったというが、愛知県犬山市で、芸人が人力車を引きながら城下町を案内する〈お笑い人力車〉が観光客に好評となり、成功事例に。地域資源と笑いのコラボレーションや、行政の堅い話題をお笑いで明るく・わかりやすく伝えることにメリットを感じた自治体との協働が増えているという。

キッチンカーがつくるコミュニティ

山梨県の住みます芸人・いしいそうたろうとともにキッチンカー〈ふじまーる〉で野菜とパンの詰め放題や、コーヒー・軽食を販売しながら地域を巡回している同社業務推進室の藤原氏は、2019年に〈地域活性化プロジェクト研究〉に参画。〈住みます芸人〉のプロジェクトはすでに走り出していたが、研究会参加により、知識をインプットして活動を振り返り、構想を深める機会を得たという。

〈ふじまーる〉での移動販売を行う、山梨住みます芸人のいしいそうたろう

「これまでは"まず動く"というスタンスで活動してきましたが、研究会では教授陣やメンバーなど、外部視点のアドバイスがもらえます。移動販売では、コーヒーやフランクフルトが受けています。当初は供給側として"おじいちゃんおばあちゃんは野菜が買えなくて困っているだろう"と考えていましたが、需要側のニーズ把握の重要性を感じました」

また、ただ買って帰るのではなく、しばらく話し込む方が多いことにも気づいたという。「コミュニティとして必要とされていると感じます。現在は販売のみですが、今後はサンプリングの受託など、事業として拡大させていきたいと考えています」とさらなる展開を語る。

 

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