ミシュランで10年連続「星」獲得 高級フレンチの新境地をひらく
平成という時代をシェフとして駆け抜け、そしてこの10年、ミシュランで星を獲り続ける男がいる。フランス料理レストラン『ランベリー』のシェフ、岸本直人だ。30年続いた平成は、バブルから一転、不景気の連鎖が続いたばかりか、大きな災害にも見舞われた。そんな時代を外食産業の一角として生き抜いた岸本の術、新時代を迎えるにあたり誓う信条とは? 文・油井なおみ
食いしん坊で料理好きの少年が
料理人を目指すまで
岸本直人が最初に料理を作ったのは、小学4年生のこと。
「両親が共働きだったので、たまに食事代にと500円もらう日があったんです。"店屋物"ということだったんですが、節約してお小遣いの足しにしたくて(笑)。半加工の餃子や麻婆豆腐の素を買って調理するようになったんです。そのうち、どうすればお店みたいにパリッと焼けるんだろう、とろみはどんな具合かとか、試行錯誤するのが楽しくなって。母が料理上手で、家族で外食を楽しむのも好きな家だったので、食いしん坊でもあったんです」
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