元楽天野球団社長・島田亨氏 次代のアントレプレナーを育てる
大学卒業後、リクルートを経て24歳で、総合人材サービス会社、インテリジェンスを起業した島田亨氏。一部上場企業の経営者でありながら、一方でライフワークとして日本の起業家を支援する『エンジェル投資家』だという。現在はUSEN-NEXT HOLDINGSの副社長を務める島田氏が、起業経験やエンジェル投資家としての視点を語る。
人材業界の総合代理店を創る
"自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ"。リクルート創業者の江副浩正氏の言葉だ。新入社員時代、リクルートの社是でもあったこの言葉を、島田氏は常に大事にしているという。
図1 新事業創出がもたらすインパクト
「仕事だけでなく、人生もそう。自分で機会を創り、その機会の中に飛び込んで自分自身を変えていく。この繰り返し、積み重ねが、良い仕事や良い人生を作り上げるのだと心の底から思っています」(島田氏)。
"1000人で1000億の会社"を目指し、島田氏がインテリジェンス(現・パーソナルキャリア)を起業したのは1989年、24歳の時だった。今でこそエンジェル投資家も増え、ベンチャーキャピタルのように創業間もない会社に資金を提供するエコシステムもできているが、島田氏が起業した当時、ベンチャーキャピタルという言葉はなく、銀行は起業間もない会社にお金など貸してくれなかった。
「夢を持って起業したものの、足下、食べていくためのお金を稼いでいかねばなりませんでした。ロングタームの事業を求めながら、ショートタームのキャッシュフローを獲得して、何とか会社を成長させていきました」(島田氏)。
"人材業界における総合代理店を創ろう"というのが、インテリジェンス創業の目的。バブル期の当時、大手企業は新卒1人に、200~300万円かけるのが当たり前だった。その予算のほとんどが求人広告に使われている実態に島田氏は、「お金の使い方としてバランスが悪い」と感じたという。
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