IoT時代、ラジオが復活!? radikoの「生みの親」が語る
スマホやパソコンでラジオを聴けるサービス「radiko」。同サービスを考案、実用化した関西大学・三浦文夫教授は、今後、radikoは様々なサービスとの連携が進み、radikoを核とした収益機会が広がると語る。そして、スマートスピーカーなどの登場も追い風になり得るという。
――2010年のリリース以来、「radiko.jp(ラジコ)」は着実にユーザーを増やしています。成長の要因を、どう見ていますか。
三浦 現在、radikoアプリの累計ダウンロード数は2000万を超え、月間ユニークユーザーは約1000万人です。
収益はプレミアム会員の月額料金で得ており、有料サービスとして放送エリアを越えて全国の参加ラジオ局を聴取できる「エリアフリー」を提供しています。プレミアム会員は約50万人を超え、継続率はとても高くなっています。
radikoが成長できているのは、権利者、放送局、広告代理店などステークホルダーの理解を最優先にして、説明にも時間をかけてビジョンを共有したからだと思います。現在、radikoには民放連加盟ラジオ101局のうち92局が参加しています。
若年層の獲得に力を入れる
――現状の課題について、どう見ていますか。
三浦 radikoのメインユーザーは40代で、若い頃にラジオに親しんだ人がもう1度ラジオに戻ってきています。一方で10代~20代の比率は低く、若年層の取り込みが課題です。
全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。
-
記事本文残り76%
月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!
初月無料トライアル!
- 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
- バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
- フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。