VOLVOのプレミアムカー戦略 「ぶつからない安全」を目指す

スウェーデン製の堅牢・安全なプレミアムカーブランドで知られるボルボが、2017年10月、青山に「ボルボ スタジオ 青山」をオープンした。従来のショールームやディーラーにないコンセプトで、3ヵ月で1万人以上の来場者を記録している。

木村 隆之(ボルボ・カー・ジャパン 代表取締役社長)

ダウンタウン・ストア・プロジェクト

青山通りには、現在、世界中のプレミアムカーブランドが集積している。

「青山にサービス拠点を置くことは、一昨年にスウェーデン本社のホーカン・サムエルソンCEOに直接提案していました。ちょうど本社でも『ダウンタウン・ストア・プロジェクト』が進められていて、世界の主要都市にボルボ スタジオをオープンすることが検討されていました。青山は、ミラノに続いて2番目のスタジオとなります。ニューヨーク、ストックホルムにもオープンする予定となっています」とボルボ・カー・ジャパンの木村隆之社長。

「メーカーのショールームは、どうしても博物館的なものになってしまいがちです。技術的な展示が中心で、そこではクルマを購入することができない場合も多い。また敷居も高く、賑わいが起こらないのです」

スウェーデンのカフェの雰囲気

ボルボ スタジオ青山は表参道から赤坂見附方面に数分歩いた青山通り沿いにある。一見するとおしゃれなカフェのようにみえる。

「スタジオのなかは北欧の森をイメーシいただけるような内装になっています。時々オーロラの映像も現れます。スウェーデンでは仕事の手を休めてコーヒーを飲むフィーカの時間を大切にしますので、カフェ&バーでお出しするコーヒーやカップにもこだわっています。夜の時間帯にはスウェーデン王室御用達のシャンパンもお出ししています。カフェ&バーは有料ですので、ボルボに関係なく気軽にお立ち寄りいただけるようになっています」

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