伝統工芸×ファッション 日本発・世界的な伝統工芸ブランドを

ファッションジャーナリストとして、パリやミラノのコレクションを追いかけてきた生駒芳子氏。人生の転機は、2010年に出会った伝統工芸の世界。〈伝統工芸×ファッション〉の視点で、未来に繋がるブランド構築を目指す。

生駒 芳子(フュートゥラディションワオ 代表理事)

ファッション界から伝統工芸へ

2006年に公開された映画『プラダを着た悪魔』。生駒氏は「まさに、あの映画のような生活を長い間送ってきました」と笑う。

東京外国語大学フランス語学科を卒業し、フリーランスのライターとして、パリやミラノのコレクションを追いかけ、『VOGUE』、『ELLE』、『マリ・クレール』など数々のファッション誌を手がけてきた生駒氏。長い間、世界最新のファッションの世界にドップリと浸かってきた。

そんな生駒氏の人生に転機が訪れたのは2010年。金沢のファッションコンクールに審査員として呼ばれた時、縁あって訪れた加賀友禅、加賀繍、象嵌の3つの工房で出会った伝統工芸の世界。

「エルメスやルイ・ヴィトンなどのラグジュアリーブランドに匹敵するレベルのクオリティの高いモノを創っていながら、全員が口を揃えて"未来がない"、"販路がない"、"何を創っていいのか分らない"とおっしゃる。その事実に雷に打たれたような衝撃を受けました。"自分の足下にある宝を何とかせよ"と、誰かに背中を押されているような気がしたのです」(生駒氏)。

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