ザッパラス 占いのプラットフォーム企業が分析する近未来

占いコンテンツを主力事業とするIT企業ザッパラス。コミュニケーションの変化やAIの一般化をにらみつつ、占いのエンタメ化、占い師とユーザーをつなぐプラットフォームを目指す。

野村 亮介 (ザッパラス 執行役員)

2018年には創業から20期を迎えるザッパラス。占いコンテンツ・サービスを主力製品とするIT企業だ。携帯電話向け、PC向けなどの占いサイト、チャット占いや電話占いなどのサービスを提供している。

多くの人が常にネットに接続している世の中になっても、占いの人気は衰えない。テレビでもよく見る12星座や血液型ランキング、脳内メーカーや動物占い、手相占いといった気軽かつバラエティ豊かな占いがネット経由で気軽に試せるようになった。また、より直接的な鑑定を受けられるメール占いやLINE占いなど、世の中に合わせて占いコンテンツも変化してきた。

ザッパラスでは、200人ほどの占い師の様々なジャンルの占いを、サイトやアプリを介して配信している。占い師とユーザーをつなぐプラットフォームビジネスと言える。提供チャネルは様々で、雑誌に掲載する占いもあれば、月額300円で使える占いサイト、チャット占いもある。2017年10月に発売されたばかりのGoogle Homeでも、今日の運勢を音声で教えるサービスを提供したところだ。これらの占いコンテンツの主なユーザー層は20代〜40代の女性。同社の2016年度(2017年4月期)の売上48億4600万円の大半は占いコンテンツによる。

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