2017年12月号
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先駆者の視点

IIJ・鈴木幸一会長が語る、インターネットの将来像

鈴木 幸一(インターネットイニシアティブ 代表取締役会長)

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日本で初めてインターネットの商用接続サービスを立ち上げた『インターネットイニシアティブ(IIJ)』。1992年、世の中がまだインターネットに関心を持っていなかった時代に、解体寸前のビルを間借りし、その先駆的事業を創った鈴木幸一氏。日本におけるインターネットの変遷、その歴史と未来を語る

鈴木 幸一(インターネットイニシアティブ 代表取締役会長)

技術革新の原点は
カウンターカルチャー

インターネットの発展には、軍事的な歴史がある。米・ソの冷戦期、通信拠点の一カ所が爆撃されて壊れても、どこからか通信が確保できるような仕組みを作るため、米国防省のロバート・マクナマラが莫大な開発費用を投下した。

さらに、その開発を担ってきたのは、ベトナム戦争時、「良心的徴兵拒否者」となり兵役を逃れた若者たち。その背景には、既存の、あるいは主流の体制的な文化に対抗するカウンターカルチャーがある。

「『なぜ、こんな戦争が国の政策として起こるのか…』。その解として若者たちが導き出したのが情報の受発信の構造改革でした」(鈴木氏)。

それまでマスメディアと権力者が一方的に流してきた情報の構造をフラットにし、受信者側からも発信できる技術を創り出す。

その原点には、社会体制に対する強い反骨の姿勢があった。

「インターネットは、技術的には私でも分かるくらいですから、さほど複雑なものではないんです。それが、大きな技術革新であるという由来は、情報と通信が同じ技術基盤の上で発展することによって、受発信の構造を変えたり、更に社会の仕組みそのものを変える可能性を秘めるところにあるのです」(鈴木氏)。

社会体制に対する反骨精神、カウンターカルチャーの有無が、米国と日本のインターネットの出発点における大きな違いと鈴木氏は語る。

図 日本におけるインターネットの変遷

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