思い切った社名変更も必要? 上場成功のためのPR・IR戦略

総合PR会社ベクトルを率いる西江肇司氏は、ベンチャー投資家としての顔も持つ。「100社のベンチャー支援」を目標に掲げ、投資だけでなく経営・上場アドバイスやPR・IR支援も提供。西江氏は自身の上場経験から、既存の上場支援の課題に気づいた。

西江 肇司(ベクトル代表取締役兼グループCEO)

PRコンサルティング事業やニュースリリース配信事業を展開するベクトルが、ベンチャー投資事業を強化している。同社は2016年度に29件、2017年度は第1四半期だけで13件のベンチャー投資を実施。投資先ベンチャーのうち、これまでにエボラブルアジア、フィル・カンパニー、リネットジャパングループ、シェアリングテクノロジーの4社が上場した。

投資先は主に、損益が黒字で上場を検討しているグロースステージのベンチャーで、投資額は5000万円から1億円が中心だという。

オーナー経営者の「味方」に

「平均すると1日1件は投資案件が持ち込まれてきます」とベクトル代表取締役兼グループCEOの西江肇司氏は語る。投資先には西江氏が直接経営や上場に関するアドバイスを行うほか、ベクトルグループからさまざまなPR・IR支援を提供している。

なぜ、西江氏はベンチャー支援を行うのだろうか。「まず僕がベンチャー起業家であり、ベンチャーが好きというのが最大の理由ですね。もう一つは、僕自身が2012年にベクトルを上場した時に痛感した課題です。それは、オーナー経営者の本音の疑問に答えてくれる人がいないということです」

監査法人や主幹事証券会社の選び方、CFO(最高財務責任者)など上場チームの編成、弁護士との契約、創業者利益を得るための上場後の株式売却タイミング、そして株価の上げ方――。初めての上場に際して、オーナー経営者が知りたいことは山ほどある。

経営者はVCや会計士などの上場のプロ達に疑問をぶつけるわけだが、分業が確立されているため全てに答えられるわけではないし、そもそもプロと言っても多くは会社員であり、経営者の悩みの本質まで理解できない。「上場で、オーナー経営者の味方になってくれる人はほとんどいません。だから、自分の経験やノウハウを活かし、これから上場するオーナー経営者を助けたいとベンチャー支援をはじめました」

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