2016年12月号
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温泉地、再生へのヒント

ほったらかし温泉 「何もない」魅力で年間40万人を集客

常岡 太郎(ほったらかし温泉 代表取締役)

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宣伝広告は一切なし、口コミだけで年間約40万人を集客する、一風変わった名前の温泉が話題だ。その名も“ほったらかし温泉”。泉質の良さと富士山を眼前に臨む雄大な景色がウリ。シンプルであり続けることを選択する、ほったらかし温泉の経営哲学とは。

ほったらかし温泉「あっちの湯」から望む日の出と雲海。日の出の1時間前に営業を始める

「ほったらかし仕様」の温泉

JR中央本線山梨市駅から車で10分、海抜700mの山中に1999年に開業した、ほったらかし温泉。富士山の頂を望み、甲府盆地を見下ろす眺望、夜は眼下に広がる夜景と星空が美しい人気スポットだ。

美しい景色や自然があり、リラクゼーションや飲食などサービスの整った日帰り温泉やスーパー銭湯は全国に数多くある。ほったらかし温泉がそうした温泉施設と一線を画するのは、温泉を楽しむための最低限のものだけを揃え「あとはご自由に」という“ほったらかし仕様”だ。モノもサービスも過剰にあふれた現代において、その何もないシンプルさが返って人々を惹きつける。

施設にはあっちの湯(元湯)とこっちの湯(新湯)の二つの温泉がある。脱衣所から露天風呂へ出た途端、これまで閉ざされていた景色が一気に開ける。浴場には屋根がなく、自然と完全に一体となったような開放感に浸ることができる。

そんな温泉の最大のウリは、日の出と富士山を拝みながらの「日の出風呂」。ほったらかし温泉の営業は、日の出の1時間前に始まる。最も日の出が早い5~7月は朝4時前後には開場する。過度なサービスはなくても、来場客を満足させるためのサービス精神はしっかりと備わっている。

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