2016年10月号
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空き資源活用ビジネス

古い建物はアイデアの源泉 問い直される「都市の魅力」

島原 万丈(HOME'S総研 所長)

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「新しいアイデアには古い建物が必要だ」。現代の都市論に大きな影響を与えた、ジェイン・ジェイコブズの言葉である。再開発が進み、均質化する都市の中で、昔から存在する建物は、地域に活力をもたらす源泉になり得る。

――リノベーションについての考察など、「住むこと」の自由を考えてきたHOME'S総研が、『Sensuous City(官能都市)―身体で経験する都市の魅力;センシュアス・シティ・ランキング』と題したレポートを発表しました。「都市」をテーマにした背景には、どのような問題意識があったのですか。

島原 人は住宅を選ぶ前に、どのまちに住むかを考えます。それでは、人はどのようなまちに魅力を感じるのか。公的な統計データを使った「住みよさランキング」などは発表されていますが、リアルな生活者目線で、都市の魅力を測る適切な物差しがないと考えていました。

今、都心部では再開発が進み、高層ビルが立ち並ぶ均質化した空間が生まれています。一方で、昔ながらの横丁や路地など、猥雑な空間は消えつつあります。

これまでは、そうした猥雑な空間の魅力を語ろうとすると、個人の嗜好やノスタルジーで片付けられてしまいました。

『Sensuous City』では、合理性・機能性・経済性という近代都市計画の冷たい物差しに対抗しうる、人間的な都市の魅力を測る物差しを提供することを目指しました。

――まちの魅力を表すキーワードの一つとして、「多様性」が打ち出されています。

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