2016年8月号
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MPDの本棚

継続できるブランドの秘訣は「デザイン・ガイドライン」

ウジ トモコ(アートディレクター、ウジパブリシティー 代表)

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デザインを使ってビジネスをする。この思考は、デザイナーだけの考え方ではない。アートディレクターのウジトモコ氏は、「デザインはひらめきではない。アイデア創出と決断、テスト、ブラッシュアップという工程で進むものであって、誰にでも理解できる仕組みがある」と話す。

生まれ変わるデザイン、持続と継続のためのブランド戦略

― 老舗のデザイン・リニューアル事例から学ぶ、ビジネスのためのブランド・デザインマネジメント

  1. ウジ トモコ(著)
  2. 本体 2,000円+税
  3. ビー・エヌ・エヌ新社

 

 

本書では、ウジ氏が手がけた老舗和菓子店のリ・ブランディングに沿って、ビジネスのための「ブランド・デザインマネジメント」を紹介している。その和菓子店「笹谷皆川製菓」は、福島県会津下郷にあり、倉村まんじゅうを老舗本来のブランドとして販売してきた。新商品「地産品で作る贅沢プリン」を販売するため、ウジ氏にパッケージデザイン開発の依頼をした。

「店のブランドの中核となる『まんじゅう』ではなく、なぜ『新商品のプリン』のデザインに重きを置くのか、疑問を持った」と話すウジ氏。「倉村まんじゅうを守るための新商品開発」を提案し、他の商品も含めてビジュアルイメージを統一し、デザインを刷新した。

継続の秘訣は「デザイン・ガイドライン」

「企業でも、自治体でも、新しいブランドや商品を立ち上げるたびに、新規のデザインを考える、ということを繰り返しています。そうではなく、統一したデザインのルールがあれば、顧客に一つのブランドとして認識されやすく、継続したブランディングをすることができます」

継続したブランディングを行うために、ウジ氏は、組織ごとの「デザイン・ガイドライン」を提案する。

その取り組みの一つが、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』の舞台となった山口県防府市の地域ブランディングである。短期的なドラマのPRにとどまらず、市の観光事業を持続・継続性のあるシティデザイン・プロジェクトとして捉え、防府市のキーカラーであるピンク色を主軸にしたガイドラインを制定。ガイドラインは一般に公開され、商業施設、防府市観光協会のウェブサイト・リニューアルにも展開されている。

「ガイドラインによって地域内で横のつながりができ、継続・持続的なブランディングの仕組みができています」

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