2016年3月号
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World Project Design

ジャック・ドーシー 「ジョブズの再来」が問われる真価

五味 明子(ITジャーナリスト)

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2015年10月、TwitterのCEOに復帰したジャック・ドーシー。「140文字の字数制限」の撤廃は、伸び悩むサービスの再生につながるのか。「ジョブズの再来」とまで言われるその手腕に、注目が集まる。

TwitterとSquareという2つの企業のCEOを兼務するジャック・ドーシー。両社の新サービスの展開に、世界的な注目が集まっている Photo by Brian Solis

Twitterが140文字の字数制限を取り払い、1万文字までに拡張することを準備中――。新年早々の1月6日に流れたこのニュースは、全世界のネットユーザーを仰天させた。中には「Twitterのアイデンティティを破壊するに等しいリニューアル」と激しい不満をあらわにした古くからのユーザーも少なくない。だが、Twitterの創業者の一人であり、現CEOでもあるジャック・ドーシー(Jack Dorsey)は、どうやらそうした外野の声に臆する気配はまったくないようだ。ドーシーもTwitterも正式なコメントは控えているが、新サービスのローンチは2016年3月までに行われると見られている。

再び危機を迎えたTwitter

Twitterは現在、かつてない危機に見舞われている。ここ1年で株価は大幅に下落し、年初から16 ~18ドル近辺をさまよっている。2015年5月には株価が51ドルを超えていたことを考えると、いかに投資家の期待がTwitterから離れつつあるのかがわかる。してみると、「1万文字」というユーザーの度肝を抜いた新サービスのローンチも、一向に回復しない株価と市場からの信用を取り戻すためのカンフル剤と見ることができる。もっとも、Twitterが経営危機に陥ったのはこれが初めてではない。2006年の創業以来、この会社は常にマネタイズとシステムダウンという2つの大きな課題に悩まされてきた。あまりにも頻繁にサービスがダウンすることを嫌った投資家たちにより、ドーシーは2008年に当時その職にあったCEOの座から降りることを余儀なくされている。実質的には同社から放り出された形となり、その一連の経験が結果としてSquareの創業(2009年)につながっていく。

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