「IT×レンタカー×観光」、地方に外国人を呼び込む

ITによるレンタカー業界の変革から始まったリーボの挑戦は、レンタカーという移動手段を提供するだけでなく、地方の魅力を発掘し、情報を発信する取り組みに拡大。「ここに行きたい」と思わせるコンテンツ制作に力を注ぐ。

キャンピングカーなど、個性豊かな車種も揃うレンタカー予約サイト『ビークル』

博多発、リーン・スタートアップで成長を目指す起業家がいる。2011年7月にリーボを設立した松尾龍馬氏だ。リーン・スタートアップとは、仮説・検証の反復によって軌道修正を繰り返し、新たな事業を生み出す手法だ。

松尾代表は、「なかなか事業計画通りに進まないんですよ」とあっけらかんと語る。しかし、自らの失敗談を語りながらも、その口調は非常に明るい。

カーシェアの事業で挫折

松尾代表は、1982年生まれ。前職は、製造エンジニアだった。2007年にトヨタ自動車九州に入社し、製造工程を効率化する仕事に就いたが、直後にリーマンショックが起こる。当然、自動車の生産もペースダウン。それは、自動車の大量生産・大量販売を手掛けるビジネスに転機が訪れていることを、松尾代表に実感させた。

一方で、その頃、カーシェアリングが話題となっていた。そうした流れの中で、松尾代表はリーボを立ち上げたのである。

最初に挑戦したビジネスは、超小型電気自動車(EV)のシェアリングだ。しかし、それは長くは続かなかった。

「結局、ユーザーが求めていなかったんです」

超小型EVは航続距離が短く、積載量も少ない。それなら、軽自動車のほうが良いとなってしまう。また、シェアリングでは乗り捨てできないことが手間となる。超小型EVのシェアリングは、難しいことがわかってきた。

次なる事業の創出を目指し、松尾代表は、20ほどのアイデアを考えた。その中には、試乗車を自宅に届けるサービスや、リペア(修理)を呼び出せるサービスなどがあったという。そこから事業プランの検証を繰り返し、「これはいけるかも」となったのが、スマホで注文を受けて、レンタカーを自宅に届けるサービスだ。

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