「昔の玩具」が医療現場で人気 「吹き戻し」が美容・健康に効果

口で吹くとピロピロと伸びて、クルクルと戻ってくる昔ながらの玩具「吹き戻し」。それを口腔ケア用品として開発し、医療・介護現場への導入を進めているのが、広島に本社を置くルピナスだ。そのアイデアは、「独自の勘」によって生み出された。

古くから親しまれてきた玩具「吹き戻し」。ルピナスは、「吹き戻し」を呼吸力アップのトレーニング器具として開発した

昔ながらの玩具である「吹き戻し」。幼い頃、誰もが一度は遊んだ経験を持つ、昔懐かしい玩具だ。広島県三次市に本社を置くルピナスは、この玩具を口腔機能改善のための口腔ケア用品として開発・発売している。

そのアイデアは、長年医療現場に身を置くことで鍛えた「経験に基づく勘」によって生み出された。

テレビ番組を見て「ひらめき」

ルピナスの社長・山本博一氏は、医薬品販売会社の営業マンとして20年近く、医師・病院を相手に薬剤等の卸を担当してきた。そして独立し、医薬品の卸会社を自ら設立。介護福祉用具のレンタル販売を手掛けるようになってから、「病気に患ってから対処療法をするより、病気にならないように身体機能を維持すべきだ」と考えるようになった。

「呼吸力と嚥下力は、加齢とともに衰えます。嚥下力が低下するから食事が困難になるし、誤嚥性肺炎も発症しやすくなる。肺炎になってから治療するのではなく、肺炎にならないよう口腔機能を改善するほうが良いはずです。そこで、口腔機能改善に使えそうな商材を探し始めました」

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