「知らない」が斬新な発想に アパレル業界に新風を巻き起こす

コンサルティング会社発の新規事業は、これまで経験がないアパレル業界だった。働く女性に、楽で華やかで時間が短縮できる服を提供するブランド「kay me」。今年ロンドン出店まで果たしたブランドの斬新な発想と企画とは。

毛見純子(kay me 創業者、リードデザイナー)

今年8月、英国・ロンドンに期間限定で出店した「kay me(ケイミー)」。働く女性向けに、華やかでありながら動きやすいジャージー素材のドレスを販売する日本のブランドである。

ブランドを立ち上げたのは、maojian works(マオジェンワークス)の代表取締役の毛見純子氏。ベネッセコーポレーションで営業、ボストンコンサルティンググループなどでコンサルティング業を務めた後、独立し、コンサルティング事業を手がけるmaojian worksを設立。

「もともと新規事業のコンサルティングはしており、自社で事業を立ち上げたいという思いがありました。そこで、2011年に新規事業として『kay me』を立ち上げました」

市場に商品がないのはチャンスか、ニーズか

コンサルティングからアパレルへと全く異なる業界への参入だ。しかし、事業のアイデアは、これまでの自身の経験から見出されていた。「スーツやタイトなスカートは営業で新幹線に乗る時に窮屈でリラックスできなかったり、またオフィスで日付を超えて仕事をしている時に肩が凝ったり、動きにくい服装で長時間働くことの辛さを痛感していた」と話す。さらに、「仕事に没頭すると、ファッションがおろそかになり女子力が落ちる」という悩みもあった。

「働く、エグゼクティブな女性に対して、楽で華やかで時間の短縮できるコンセプトの服だけに特化したブランドを創りたい。それがkay me立ち上げのきっかけです」

昼間のプレゼンにも、夜のパーティーにも対応できる上質な服。それでいて、伸縮性があり着ていても疲れず、自宅で手洗いでき、丸めてもシワにならない。これら全ての条件を満たす服を作るために毛見氏が目をつけたのがジャージー素材だった。

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