小規模DCを分散配置 注目の「エッジコンピューティング」とは

いま、世界で研究開発が進んでいるエッジコンピューティング。小さなエッジサーバーを各所に配置することで、データ処理の速度と能力を圧倒的に高めるこの技術は、IoTを大きく進化させる可能性を秘めている。

データ量爆発に伴う問題

スマートフォンの世界的な普及、ウェアラブル端末の登場やIoT化の広まりによって、データ通信量は爆発的に増え続けている。今年に入って、ネットワーク最大手のシスコは、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコンなどモバイルデバイスによるワイヤレスデータ通信の世界全体のトラフィック量が、2014年の30エクサバイトから19年には約10倍に膨れあがるという予測を発表した。

現在、これらのデータは世界中に配備された大規模なデータセンターによるクラウドコンピューティングによって処理されているが、2つの課題がある。

まず、通信速度はデータセンターとの物理的距離によって決まるため、距離が遠くなるほど通信遅延が増大すること。もうひとつは、ビッグデータ処理など通信データの大容量化によって求められるネットワーク通信能力(帯域)の終わりなき拡張だ。

IoTにフォーカスしたリアルタイム機械学習技術の開発を手掛けるプリファードネットワークス代表取締役の西川徹氏は、現状をこう分析する。

「今のビッグデータは人が生み出すデータを捉えていますが、IoTは機械同士が生み出すデータを利活用するため、データの種類と量は無限に増えていきます。現在のネットワークインフラでは、全てのデータを支えきれません」

エッジコンピューティングとは

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