2015年5月号
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マイナンバー/コンシェルジュ型サービス

オンライン広告だけでない、ログデータがつくる未来型サービス

小塩篤史(事業構想大学院大学准教授)

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リアルやウェブ上の「ログ」は、オンライン広告などへの活用が始まっているが、まだまだ事業開拓の余地がある。特に、顧客に最適な行動を勧めてライフスタイルを豊かにするコンシェルジュ型サービスは大きな可能性をもつ。

ログ(活動履歴)に基づいた最適化

コンシェルジュ型のサービスモデルを考える際に何より重要なのが、「ログ」である。「ログ」は、活動記録やコンピュター上の記録を意味する。われわれが何かの活動を行うと、そこに結果としてログが残り、われわれは毎日膨大な量のログをつくりだしている。

サービスの未来を考えるとき、このログは一つの鍵になる。例えば、ログの一つであるPOSデータ(商品購買の記録)を活用し、小売業がどのようにサービス改善を行ったか、ご存知の方も多いだろう。いつ、誰が、何を、何のために購買したか、その記録をもとに最適化されたコンビニエンスストアは、少ない売り場面積で顧客の購買意欲を最大化する品揃えに最適化されている。

デジタル空間のログ

しかし、この領域にはまだまだ開拓の余地がある。現在ログデータの分析を用いて行われている最適化は、提供側の最適化が中心である。様々な顧客の過去ログに基づいて顧客に最適な行動を勧めるコンシェルジュ型のサービスはおおきな可能性がある。

コンシェルジュ型のサービスは圧倒的にデジタル空間で進展している。日常で接するのは、Amazonでのお勧め本の提示だろう。これは、同じような書籍を閲覧・購入したログを持つ人々の嗜好を分析し、それに基づいて書籍を推薦するサービスである。また、インターネット上の様々な広告は、ユーザーの閲覧履歴やプロフィール等に基づいて、関心の高そうな広告を掲示する。カスタマイズ性という意味では、リアル空間よりもウェブ空間の方が数歩先に進んでいる。ウェブ空間では、ユーザーのログの管理がリアルよりもはるかに単純で、容易で、低コストであるからである。

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