女性社長が成功する「コラボ」力　大企業の女性社員の刺激にも

これまでも幾度となく議論されてきた「女性の力を活かすにはどうしたらいいか」。保育所の充実やワークライフバランスも重視すべきだが、女性起業家による、女性経営者支援の取り組みが、新しい風を起こしている。

横田 響子（コラボラボ代表取締役社長）

日本の女性社長1300人以上をネットワークする

1986年に男女雇用機会均等法が施行されて今年は30年目の節目を迎える。しかし、世界経済フォーラムが毎年発表するジェンダー・ギャップ指数ランキング（上位ほど男女格差が少ない）の2014年版で、日本は調査対象国142か国中104位という残念な結果である。

現政権が「成長戦略を成功させるためには女性の活躍が不可欠だ」と強調しなければならないように、依然として立ち遅れた状況である。そんな中、女性の起業家を束ね、新しいやり方で女性の活躍の場を広げている人がいる。「女性社長.net」を運営するコラボラボの横田響子氏だ。

「女性社長.net」は会員である全国1300人以上の女性経営者・個人事業主を紹介するサイトで、月間30万PVに及ぶ。会員は自身の会社や事業の情報を会員同士で共有するほか、法人やメディアに向けて広く発信し、同サイトに寄せられた仕事情報、取材・講演依頼などを得ることができる。

また、会員同士の情報交換の場があり、事業からプライベートまで女性経営者ならではの悩みを共有・相談できる。

「人の数だけ『人生』があり、会社の数だけ『スタイル』がある。専門性の高い小規模企業群がそれぞれの強みを活かし合い、事業を一歩進めるきっかけや支援を得られる場を提供したい」