投資したいのは、「人が集まる」魅力を持つベンチャー

幅広い業種・業態への投資で、実績をあげているリード・キャピタル・マネージメント。投資先選定のポイントは、経営者個人の実績・資質や、事業内容とともに、「優秀な人材が集まっているか否か」を重視。経営チームの強化にも積極的に関与する。

スマホアプリやEC、SNSなどIT分野だけでなく、太陽電池の開発を手掛けるベンチャーなど、幅広い分野に投資しているリード・キャピタル・マネージメント(LCM)。

LCMの代表取締役マネージングパートナー・谷本徹氏は、日本のベンチャーキャピタリストの中でも、長いキャリアを誇る。1986年に日本合同ファイナンス(現ジャフコ)に入社、98年頃からネット系ベンチャーに投資を始めており、日本のIT業界を黎明期から見続けてきた。

投資家としてのキャリアが30年近くに及ぶ谷本氏は、独立前を含めてこれまで約150社以上に投資しており、数々の実績を残してきた。

「LCMとしての投資先約100社のうち、約20社がIPOし、約20社はM&Aをしました。個人としての実績は、イーブックイニシアティブジャパン、ディジタルメディアプロフェッショナルが上場。menue(現ビーグリー)、ファイベストがM&Aをしました」

投資先の経営にも深く関与

投資を決断する際、谷本氏は投資先の“人材”に注目している。

谷本 徹(リード・キャピタル・マネージメント 代表取締役マネージングパートナー)

「優秀な人が集まるベンチャーには、人を惹きつける力がある経営者がいたり、事業内容が魅力的だったりします。トラックレコード(実績)を持つ人材が集まるベンチャーは、高い成長が見込めます。また、経営者に柔軟性があるかどうかも重要です。LCMは投資先の経営にも深く関わるので、外からの意見を柔軟に取り入れるようなメンタリティも求められます」

LCMの投資先は多岐にわたるが、それを可能にしているのは同社のメンバー構成だ。ITや通信だけでなく、大手自動車会社などのメーカーや大企業での新規事業経験者など、幅広いキャリアを持つ人材がそろう。

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