世界をつなぐ「和」の精神 多極化する国際社会で重要な役割

ソニー・ピクチャーズや日産自動車で、「日本」を世界に売り込む仕事を経験し、内閣官房で国際広報の役職も務めた加治慶光氏。政府と民間を横断しながら、世界を舞台に活躍する加治氏は、「和」の精神に日本の強みと世界への貢献の可能性を見る。

世界に通用する日本の強みとは何か。私が内閣官房官邸国際広報室に所属し、国家ブランディングをめぐる議論をしていた時に、ある調査が話題になりました。

その調査によれば、日本のブランドイメージに貢献しているのは、家電、自動車、ITといった製品群や、和食や「クールジャパン」と称されるアニメやマンガ、そして科学技術などです。一方で意外に認知度が低く、あまり評価されていないのがホスピタリティ、サービスなどのソフト面です。ここには小売りや飲食店のサービスやインバウンド(訪日外国人の増加)にも寄与する古典芸能、歴史的建造物、伝統工芸なども含まれていました。

つまり、強みはハードウェアである高品質な工業製品であり、弱みはソフトウェアです。サービス、ホスピタリティの良さについては、世界に向け十分伝えきれていないということでした。

そうした議論を経て、日本は、伝統工芸や古典芸能の魅力を紹介したり、和食や日本酒等を積極的に世界に発信する取り組みを強化しています。日本的なおもてなしや治安の良さなど、まだまだアピールできるものはたくさんありますし、日本の文化や伝統芸能は大きなポテンシャルを秘めています。

加治 慶光(アクセンチュア チーフ・マーケティング・イノベ―ター、文部科学省 参与)

日本人が持つ「和」という価値

日本人が持つ「和を以て貴しとなす」といったメンタリティは世界に通用し、これからの国際社会で重要な役割を担えると思います。

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