就労困難な社会的弱者の積極雇用でグローバル企業に成長

昨年の流行語のひとつに「ブラック企業」がある。従業員や取引先を不当に扱い、あるいは顧客を欺くなど、他者の犠牲の上に自己の繁栄を築こうとする企業である。

ところが、そんな企業とは真逆と言ってよい「日本もまだまだ捨てたものではない」と思わせる企業が存在した。東京都港区に本社を置く株式会社アイエスエフネットだ。

同社では、就労困難とされる様々なタイプの社会的弱者を積極的に雇用し、これまで不可能とさえ思われた彼らの経済的自立や自己実現を促進。本人はもとより、親御さんたちからも感謝の声が絶えないという。創業経営者の渡邉幸義さん(50)にお話を伺った。国内外から注目を集める

"雇用創造革命"

アイエスエフネットは、2000年創業のITネットワークエンジニア派遣サービスを核とする企業であり、資本金は2億85万円、従業員数は約1850人、事業所は全国19か所。グループ全体では約2900人、全国30か所を有する。海外進出も急速に進み、現在8か国10か所で事業展開している。同社の特徴を際立たせているものに"20大雇用"がある。

  • ニート・フリーター
  • 身体・知的・精神障がい者
  • ワーキングプア
  • 引きこもり
  • シニア
  • ボーダーライン(=軽度の障がいで「障がい者手帳」不所持の人)
  • DV被害者
  • 難民
  • ホームレス
  • 小児がん経験者
  • ユニーク・フェイス
  • 感染症患者
  • 麻薬・アルコール中毒等経験者
  • 性同一性障がい者
  • 養護施設等出身者
  • 犯罪歴のある人
  • 三大疾病患者
  • 若年性認知症患者
  • 内臓疾患の患者
  • その他就労困難者(難病・失語症・生活保護受給者)。

渡邉さんは、社会的な偏見と差別に晒され就労困難な1~20に該当する人々を、それを理由に断ることなく、積極的に雇用している。

「"業務時間中は業務に集中する"、"法令を遵守し、哲学・理念にもとづいた行動をする"、"自分に合った自己啓発を行う"という"3つの約束"に同意してくれる、そして、働きたいという思いを強く持った人であれば、入社していただいています」

一般の企業のように、業務上の必要に迫られて、それに適合する人材を募集・採用するのではなく、まずは人を採用し、その個性や能力を生かし得る仕事に就かせている。

アイエスエフネットグループを率いる
代表取締役の渡邉幸義氏

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