秋葉原全体をテーマパークに

独自のカルチャーを持ち、多くの外国人が訪れる街・秋葉原。早くから外国人対応のノウハウを蓄積し、街全体のブランド力を高めてきた。その知見は、地方の振興にも活かされている。

ポップカルチャーの聖地・秋葉原には、年間約200万人の外国人が訪れる

来日した外国人観光客のうち約2割が訪れるとされる秋葉原。2013年は200万人以上が立ち寄り、ショッピングや飲食を楽しんだ計算だ。秋葉原では街を歩く10人に1人が訪日外国人とも言われ、そこで売られる家電やポップカルチャーは国や年齢性別を問わず人気がある。

「OMOTENASHI」を表示

実は秋葉原では、外国人集客のための情報発信の努力やさまざまな仕掛けが行われている。

泉 登美雄 秋葉原観光推進協会 事務局長

その一つが、ショッピングのしやすさだろう。業種にこだわらず組織横断的な活動で地域振興を行うNPO、秋葉原観光推進協会(ATPA)の泉登美雄事務局長は、「アジアから欧米まで数多くの国の方々が訪れますが、免税店の店員の多くは外国人なので言葉に不自由することなく安心して買い物ができます」と語る。

街全体での取組みも活発だ。

多くの店舗には「AKIHABARAOMOTENASHI」のロゴの入ったプレートが掲出されており、接客でも外国人観光客に対応したサービスを行うことをアピールしている。

「おもてなしと言うと、すぐに英語が必要と思いがちですが、一番優先したいのは気持ちです。心を開いたオープンなコミュニケーションこそが大切です」

通訳案内士と連携した「秋葉原新発見ツアー」のコースには、ロゴマーク掲出店が名を連ねるなど、さまざまな場面で街の魅力を伝えている。

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