大学進学塾、ミュージカルで経営革新

少子高齢化の現代、学校経営は困難を極めている。また、長期不況下、芸術団体の経営もまた厳しい。ところが、独立系のベンチャー企業でありながら、学校と芸術団体の経営で次々に革新的な構想を打ち出し、顧客から絶大な支持を勝ち得ているところがある。東京・千代田区六番町に本社を置くサマデイグループだ。

サマデイグループ/ヒューマンデザイン 取締役プロデューサー・俳優 藤田将範さん

異能の集団率いる

グループ全体で資本金1億2000万円、売上(連結)71億円、従業員数230人という中堅規模で、経営資源も限られる中、事業環境の過酷な、しかも相互連関の希薄な2つの分野で躍進を遂げるなどということが、一体どうして可能なのか?サマデイグループの若きイノベーター藤田将範さん(35)にお話を伺った。

「偏差値」を否定し、"企業家精神"を涵養

サマデイグループは、代表・相川レイ子氏が1979年に創業。以来、大学進学塾「早稲田塾」と、ミュージカル団体「音楽座ミュージカル」を主軸に事業を展開してきた。

早稲田塾、英文プレゼンテーション大会TIME CUP。2012年9月開催時の写真。TIME社の協力のもと、毎年実施

早稲田塾は、東京・神奈川・埼玉・千葉で、大学現役合格の専門塾として24校を展開し、塾生はもとより、大学・産業界からも高い評価を得ている。

この高評価の要因は、受験業界の常識を覆す「偏差値否定」にもとづく独自の指導にある。日本の教育界では、これまで40年にわたって「偏差値」が用いられてきた。それは、模擬試験を通じて、個々の生徒の学力を他の生徒との相対評価の中で示すという点で、たしかに利便性の高いものではあった。

しかし、いつしか、教育現場でも保護者間でも、偏差値上位校に進学することが"自己目的化"し、「子どもはどんな人生を生きたいのか? そのためには、どんな学校で、どのようなことを学べばよいのか?」という視点が完全に置き去りにされてしまった。

その結果、人生に対して無目的な"偏差値エリート"があふれかえることになり、日本の国際競争力はもとより、彼ら自身の幸福形成という点でも、残念な状況が生み出されてしまったのである。

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