市場創出の技術者魂は死なず

モーションポートレートの3D画像処理技術が注目を集めている。稀代の技術者の下、ソニーの名門研究所で学んだ藤田社長は、新たな「驚きと感動」を創造するために、事業に邁進する。

モーションポートレートのホームページ。技術のデモが体験できる

モーションポートレートのウェブサイトを開くと、驚かされる。一見、CGのアニメーションに見える女性の顔が、マウスの動きに合わせて、顔の向きや目線、表情を柔軟に変える。その動きのリアルさは、気味が悪くなるほどだ。

この3Dの画像処理技術が、モーションポートレートのコア・テクノロジーである。たった1枚の顔写真から自動で3Dモデルを生成し、自在に顔アニメーションを行う。独自の表情エンジンとテクスチャ表現の組み合わせにより、喜怒哀楽から歌う・踊るといったアクション、映画の特殊メイクのような加工、加齢や痩身、メーキャップのシミュレーションなど、非常に多彩な表現が可能になる。

その応用分野は幅広い。すでにゲームや販促ツール、スマホのアプリなど、さまざまなところで使われている。

モーションポートレートを率いるのは、藤田純一社長。ソニーの名門、木原研究所の出身である。

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