キーワードは「オーダーメイド」

3Dプリンター技術の基礎となる「積層造形」。この分野の権威といえる芝浦工業大学デザイン工学部の安齋正博教授が、3Dプリンターの現状と課題、展望についてインタビューに応じた。

安齋正博(あんざい・まさひろ)芝浦工業大学デザイン工学部 教授

――まず、3Dプリンター技術の基礎となる「積層造形」について教えてください。

積層造形には、5つの方法があります。光硬化性樹脂という液状の樹脂に紫外線を当てる光造形法、レーザーで固めて積み重ねていくレーザー焼結法、石膏やスターチのパウダーなどを一層ずつ塗布していくインクジェット法、樹脂を溶かして積み重ねていく熱溶融積層法、シートをレーザーやカッターで切って固めていくシート積層法です。もともとは、インクジェット法だけを3Dプリンティングと言っていました。今はこの5つの方法をまとめて3Dプリンティングと言っているけど、正確には間違いですね。

欧米の3社でシェア7割
使用できる材料は100種類

――ここ1、2年で3Dプリンティングの注目度が急激に高まっています。世界的にはどのような企業が参入しているのでしょうか?

アメリカに大きい企業が2つあります。スリーディー・システムズとストラタシス。あとはドイツのEOS。この3社で全体の7、8割のシェアをおさえていると思います。そのほか、欧州には小さいベンチャーが沢山あるし、日本でもベンチャーがいくつか出てきましたね。こうした動きが出てきたのは、3Dプリンターの基本特許が切れたから。技術自体は25年前ぐらいからあり、全然新しいものではありません。もともとは、自動車メーカーが複雑な部品の試作品を作るために使い始めた技術です。

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