2013年11月号
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商品開発の舞台裏

引き算の発想で生まれた シンプル機能のオーブンレンジ

金井孝博(三菱電機ホーム機器 家電製品技術部)

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スマホ、テレビなど「多機能」競争が激しいが、機能を使いきれない消費者も多い。三菱電機は機能を絞ったオーブンレンジ「ZITANG」で使いやすさ向上を目指した。一部のターゲットに特化し、長期的なファンの獲得につながった商品開発に迫る。

がっかり家電1位はオーブンレンジ

48.6%。「キッチン家電を購入して、何らかの後悔をしたことがあるか」という問いで「ある」と答えた割合だ。インターネット調査会社のマーシュは、20~60代の既婚女性を対象に、キッチン家電に関するアンケートを実施。対象人数は500名。

「購入して後悔したキッチン家電」では、電子レンジ・オーブンレンジが33.1%で1位。2位の炊飯器(22.3%)を約10ポイント上回る結果になった。以下、ジューサー・ミキサー(20.7%)、冷蔵庫(20.7%)、フードプロセッサー(16.9%)と続く。

後悔した理由としては、電子レンジ・オーブンレンジについては「汚れがつきやすく、多機能すぎて使いこなせない」(20代)、「加熱ムラがあった」(50代)、「食器棚の横上10cm開けなければいけないので、食器棚を買い換えた」(60代)など。

ここ10年でオーブンレンジ市場はスチームや過熱水蒸気を使った健康調理や、高温でのオーブン調理など、どんどん機能が追加されていき、容量も大きく多機能で高価なものになった。目指すところが一緒だったため、2007~2008年にはどのメーカーのオーブンレンジも似たようなフルスペックの商品になっていった。

特にオーブンレンジは価格下落が激しく、発売から半年後には発売当初の半分の価格になってしまう。各メーカーは毎年新商品を発売するため、新機能開発に力を入れている。しかし大手メーカーの三菱電機は多機能競争ではなく、新たな視点でオーブンレンジの市場を開拓した。

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