「ポジティブ・オフ」で企業価値の向上を

「三方よし」の循環を生み出す 「ポジティブ・オフ」

「ポジティブ・オフ」運動は、オフ(休暇や勤務終了後の時間)をポジティブ(前向き)にとらえ、有意義に過ごすことにより、ワーク・ライフ・バランスの改善や休暇を楽しむ豊かなライフスタイルの実現に繋げることを目的とし、企業・団体で休暇を取得しやすい職場環境を整える運動です。

芝桜の名所、埼玉・羊山公園。見ごろは4月上旬から5月上旬にかけて

具体的には、賛同する企業・団体に賛同書を提出いただき、それぞれの職場環境の休暇取得に向けた雰囲気作りとともに、従業員の休暇取得促進、福利厚生メニュー等と連動した外出・旅行の促進を行って頂きます。

また、「Positive Off」のロゴを使用した商品・サービスの販売等も行われています。

そして、オフが起点となって、個人、企業、社会・経済の3つを取り持ち、それぞれにプラスとなる好循環を生み出す取組でもあります。

  • (1) 心身健康で、活気があり、創造的な職場環境を整える
  • (2) 外出・旅行などのオフの活動を通じた地域、経済、社会の活性化に取り組む
  • (3) 家族との時間を楽しみ、自己啓発に取り組む

運動は、賛同企業・団体の数の増加によって、休暇を積極的に取得し、有意義に過ごす社会的機運が醸成されていくことにより、日本人の「ライフスタイル・イノベーション」につなげていくことを狙いとしています。

本運動の賛同企業・団体数は、運動開始当初(2011年7月) の51社・団体から、294社・団体(2013年3月25日現在)と増加してはいますが、まだまだ自走する運動にはなっていない状況です。

観光立国における休暇取得の促進の課題

「ポジティブ・オフ運動」は、観光庁が提唱し、内閣府、厚生労働省、経済産業省が共同提唱して、推進しています。なぜ観光庁が主導しているのか、ちょっと疑問に思われるかもしれません。

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