羽田空港の国際線発着枠、3万回増

東京の競争力を高めるためには、都心に至近な羽田空港の国際化が欠かせない。国の心臓部でもある東京を国際的にもさらに魅力的な都市にするために、現在、年間6万回の国際線発着枠が13年度末に9万回に増枠される。

羽田空港(東京国際空港)は都心に近く、しかも24時間利用できる空港であり、日本人、外国人の両者にとって利便性は高い。羽田空港国際化は東京の国際競争力を引き上げるために、もっとも重要な事業のひとつだ。

都市整備局都市基盤部、安部毅航空政策担当課長は「羽田空港の設置・管理者はあくまで国土交通省です。しかし、羽田空港は東京都に立地し、空港のあり方が東京、ひいてはわが国に与える影響も大きいことから、都は国に提案要求を行なうことで、空港の国際化や機能強化を図る施策を引き出してきた経緯があります」と話す。

羽田空港は1978年の成田空港(新東京国際空港)の開港により、国際線が移転し、それ以後、国内線の拠点空港として位置づけられてきた。

しかし、01年からは深夜・早朝枠を利用した国際チャーター便の運航が開始される。その後、国との協議を重ね、10年10月のD滑走路(2500m×60m)、新国際旅客ターミナルの供用開始とともに、国際線の定期便が再開することになる。

特に4本目となるD滑走路により容量が飛躍的に拡大し、国際線の発着枠は、年6万回に。昼間時間帯に3万回の近距離アジア・ビジネス路線が、深夜・早期時間帯に3万回の欧米を含む世界主要都市への路線が就航することになった。

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10年10月のD滑走路の使用開始により、昼間時間帯に3万回の近距離アジア・ビジネス路線が、深夜・早期時間帯に3万回の欧米を含む世界主要都市への路線が実現している

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