産業とともに「まち」が育つ北九州

北九州市では、「産業づくり」、「暮らしづくり」の歯車がうまくかみあい、プラスの連鎖に繋がりつつある。地域の活力を引き出している北九州の施策を追った。

都市の魅力が高まると、観光にも力宿る

北九州は、産業中心の都市とみられがちだが、近年になって観光面でも評価が高まりつつある。実際、第7回B級ご当地グルメの祭典!B-1グランプリin北九州では61万人、日本青年会議所全国会員大会では1万5千人の集客があり、2011年度の修学旅行生は19万4千人と前年を2万1千人上回っている。そもそもが、関門海峡や平尾台など、海、山の豊かな自然に恵まれており、全国に誇れる地元特産品も多く、北九州食のブランド「百万の息吹」として認定して全国に発信している。また、中心市街地の活性化を図るため、小倉地区で「北九州市漫画ミュージアム」、「北九州屋台街小倉十三区」、黒崎地区では「黒崎ひびしんホール」、「八幡西図書館」、「曲里の松並木公園」が次々とオープンした。

こうしたことに加え、観光に繋がらないようにも思えた環境や工業都市の部分を集客につながるようPRしたことなどが、街の魅力を高めることに繋がっている。

こうしたことに加えて、市制50周年記念事業のひとつとして、まち全体を屋根のない博物館に見立てて、市民自らが「わがまちの魅力」を投稿、情報発信する「北九州市時と風の博物館」をサイト上に展開、貪欲に魅力向上に努めている。

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(左)ふれあい花壇・菜園開園式。市有地を提供して進める高齢者の健康づくり・生きがいづくりや街中の緑を増やすことを目指した「まちの森プロジェクト」だ(真中・右)61万人を集めた第7回B級ご当地グルメの祭典!B-1グランプリin北九州

水ビジネスの輸出に成功

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