2013年2月号
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アジアを飲み込む福岡

環境を軸に産業の国際競争力を強化

小川洋

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高度成長期の公害を克服した技術や人材、世界に誇る省エネ・省資源製品をはじめ環境関連の産業・研究機能の集積は、福岡の大きな強みだ。これを生かし、成長著しいアジアが今後直面する環境問題、エネルギー問題などの課題解決に貢献し、アジアとともに成長することを目指している。

小川洋[おがわ ひろし]知事

―知事の県政への姿勢についてお聞かせください。

2011年4月の就任以降、できるだけ多くの現場に足を運び、自分の足で立って、目で見て、関係者の声に耳を傾けるように心がけてきました。地域の課題、県政に対する期待を自分なりに整理して、福岡県の発展、県民福祉の向上に必要な政策を展開してきました。ここまでは本当にあっという間でした。

地方政府の役割は3つあります。1つは、雇用の場を確保すること。次に、額に汗を流して頑張った人が報われ、幸せを感じることができる社会にすること。3つ目は、この国と世界の発展に、身の丈にあった貢献をしていくことです。

福岡県の強みとしては、西日本屈指の人口と経済力がまず挙げられます。人口は1970年以降、毎年増え続け、経済規模はマレーシアやシンガポールに匹敵します。そして、産業は1次から3次までバランスのとれた構造となっています。研究・教育機関も充実しており、理工系の学生の数は全国で4位。各分野に優秀な人材がいます。

20世紀はアメリカの時代でしたが、21世紀はアジアの時代といわれています。福岡県はアジアに面した日本海側の重要な拠点です。地理的にもアジアに近く、ゲートウェイとしてさまざまな交流や連携・協力の実績があり、それらを支える空港・港湾・高速道路などのインフラが整い、2011年3月には九州新幹線も全線開通しました。また、県民性も明るく開放的で進取の気性に富むなど、発展の潜在力は極めて高いといえます。

私の役割は、こうした強み・潜在力を最大限に生かし、福岡県を元気にすること。そして、「元気を西から」とよく言うのですが、東日本復興、日本の国力維持に役立っていくこと。そして、福岡県民で良かったと思えるよう、「県民幸福度日本一」を目指すことです。

豪雨災害乗り越え「福岡のり」出荷

―就任以降、施策に手ごたえを感じた部分は。

大きいのは、北九州、福岡両政令市と共同申請した「グリーンアジア国際戦略総合特区」。個別申請もあった中、骨太にするため、北九州、福岡両政令市と共同で実施することとし、国から指定をいただきました。このことは大きかったですね。

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