FAST50に見るアントレプレナーの姿

未上場企業を含むTMT業界の成長企業を知ることができるFAST50。今年ランクインした4社の未上場企業のアントレプレナーの素顔に迫る。

日本国内のTMT(Technology,Media&Telecommunications)業界の過去3年間の収益(売上高)成長率に基づいた成長企業50社のランキング、第10回「デロイトトウシュトーマツリミテッド日本テクノロジーFAST50」が2012年10月26日に発表された。

高校卒業後に中国へ 海外に3拠点を展開

gumiの國光氏。高校卒業後から海外経験は10年に渡る

2012年度の1位に輝いたのは、ソーシャルゲーム開発を手掛けgumi(東京都・新宿区)だ。ソーシャル・アプリケーション・プロバイダー(以下SAP)としてグリーにゲームを提供しており、任侠道という対戦型RPGゲームをはじめとしたヒット作を多数生み出している。

ここ最近のソーシャルゲーム業界は特にSAPを巡る買収が活発だ。12年10月1日にモバゲー向けのSAPであるグループスをネクソンが365億円で買収。12年10月24日にiOSやアンドロイド向けのSAPであるポケラボをグリーが138億で買収しており、業界再編が急速に進む。このような情勢の中、gumiの代表を務める國光宏尚氏(38)はグリーのプラットフォーム上でヒット作を連発し、急速に事業を拡大してきた。11年12月には日本国内のスタートアップ企業としては異例の約20億円の資金をVCから調達し、今や社員数はグローバルで約500名にも上る。韓国やシンガポールのみならず、先日パリにも拠点を開設する発表を行い、今まさに世界で戦わんとする体制を整えつつある。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り81%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。