今後に注目が集まる米国の先進スタートアップ

アメリカでは、毎日のように目新しいIT系サービスが生み出されている。流行り廃りの激しい業界で、今どんなネットベンチャーが脚光を浴びているのだろうか。

最近米国で注目を集めているネットベンチャーを紹介しよう。日本ではまだまだ知名度がないが、それぞれ巨額の資金調達に成功して今後の急成長が期待されている。

Pheed(フィード)

サービス開始からおよそ2ヵ月で100万ユーザーを集めたフィード。写真はパリス・ヒルトンのページ

フィードは今年10月にサービスインしたばかりの新サービスながら、既に100万ユーザーを集め、ビジネスモデルを持つツイッターと呼ばれている。サービス自体はツイッターよりタンブラーに似ており、アカウントを作ったユーザーは画像、動画、音声、テキストなどのコンテンツを簡単な操作で投稿し、他のユーザーに公開できる。

特筆するべきは、自分のコンテンツを有料で配信できる点であり、価値あるコンテンツを配信できるユーザー、例えばセレブや作家などであれば自分自身の直接的な課金チャネルとして自分の作品を有料で提供することが可能だ。実際、パリス・ヒルトンなどの著名人が既にユーザーとして登録している。言ってみれば日本でも流行り始めた有料メルマガやブロマガ(有料のブログ)に近い。

フィードの課金は、月額固定のサブスクリプションモデルと、都度課金のどちらを選んでもいいし、組み合わせることも可能だ。このモデルは、後述するビーチミントでも採用されており、米国のECモデルの基本手法になりつつある。

BeachMint(ビーチミント)

最近流行しているサブスクリプションECビーチミント。セレブを起用し、セレクトショップ化させている

ビーチミントは、セレブを招聘し、彼らに専用のECサイトを持たせるというビジネスモデルを持ったソーシャルコマースプラットフォームだ。映画「ソーシャルネットワーク」で主役を食う存在感を見せた俳優であり歌手であるジャスティン・ティンバレイクも家庭用インテリアを提供するサイトを運営している。

このサービスの特徴は、ブランドネームとしては◎◎mint.comというスタイルで、それぞれのセレブのテナントを半分オリジナル、半分自社ブランドのネーミングとドメインを与えていることだ。基本的には同じシステムをカスタマイズしながら、インテリア、靴、ジュエリーなどのECを開設させている点だ。

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