楽しくない職場が敵

「Backlog」「Cacoo」といった人気のウェブサービスを提供するヌーラボ。出資を受けず、自力で海外進出を加速させている。

「海外でのサービスを広げていきたい」と語る橋本氏

ヌーラボは、プロジェクト管理ツール「Backlog」やオンライン図版作成・共有ツール「Cacoo」などのサービスを提供しているITベンチャーだ。2005年にサービスを開始した「Backlog」は、ユーザアイコンや絵文字を利用できるのが特徴で、現在ユーザーが1万人以上、有料プランのユーザーが1000アカウントを超える。一方の「Cacoo」は09年にサービスを開始。ウェブ上で図を簡単に作成・編集でき、複数で同じ図を同時に編集することもできる。こちらのユーザーは70万人、有料プランの利用者は6千人を突破した。今年3月には、グーグルと開発協力し「CacooforGoogle+ハングアウト」の提供を始め、ユーザーが拡大している。

自社サービスがヒット ユーザーの8割が海外

ヌーラボはもともとソフトウェアの受託開発をしていて、本業の傍ら自社製品を作って公開し、成功を収めた。ユニークなのは戦略的に、というよりも、感覚的に時代の流れを捉え、選択と決断をしていることだ。そんなIT業界でも独自路線を歩むヌーラボを率いるのが、橋本正徳氏。橋本氏のキャリアも、異色である。

「東京の舞台芸術の専門学校を出た後、地元の福岡に戻って父親の建築業を手伝い、その後、八百屋で起業しました。同時にSOHOでDTPを請け負う組織も立ち上げたんですが、その仕事でデジタル関連の仕事の面白さに目覚めて、プログラマーの派遣会社に入ったんです。派遣プログラマーとして3年働きました」

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