専業主婦歴20年の新人電話オペレーターが10年後には社長に

社長就任からちょうど1年。「まるで女子刑務所のようだ」
と言われた社内の組織革新も順調に進捗。「社長自身が
コールセンター出身で、他の誰よりもカスタマー
フレンドの気持ちがわかる。だからこそ、
組織革新も成功した」と、社内外からの評価は高い。

長期不況に沈む日本にもし本当に「ジャパン・ドリーム」というものが存在するとすれば、それはこの人のためにある言葉だ。専業主婦を20年も続けた女性が夫と別れ、子どもたちを抱え生きてゆくために、コールセンターの電話オペレーターとして入って会社であれよあれよという間に出世。そして10年目には社長になったのだから。しかも、彼女の出す商品は、大ヒットし、多くの女性タレントを初め、情報感度の高い女性たちによって熱狂的に支持されている。

その彼女とは、九州・福岡市に本社を置く化粧品通販会社「フェヴリナ」の代表取締役・神こう代じろ亜紀さん(54)。

同社は資本金1億円。年商約14億円で、従業員は約100人。通販会社というと、国内外の話題の商品を手広く扱い、手ごろな価格で提供し人気を博しているところが多いが、フェヴリナの場合は、あくまで自社オリジナル商品にこだわっている。高級化粧品を中心としたその商品ラインナップは、使用効果の目覚しさに顕著な特性があり、それが〝フェヴリナ・ブランド〟を醸成している。ただし、通販専門会社なので、研究開発や製造は提携先企業に業務委託している。

夢破れ、どん底の日々に訪れた転機

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