マンチェスター・ユナイテッドが狙うアジア市場

大手市場調査会社によれば、マンチェスター・ユナイテッドのファン数は全世界6億5900万人に及び、そのファンの半数はアジア圏に存在するという。「世界戦略はまだスタートしたばかり」というユナイテッドがアジア市場を席巻する。

「我々のビジネスモデルは、ピッチ
外で成功すること」と語るマンチェスター・
ユナイテッドのコマーシャル・ディレクター
、リチャード・アーノルド氏

マンチェスター・ユナイテッドがボルシア・ドルトムントの香川真二の獲得に動いていた今年6月、多くの懐疑論者たちは「日本人ミッドフィルダーの獲得はクラブが極東での商売に力を入れようとしているからだ」としていた。

確かに、7年間に渡りユナイテッドでプレーした韓国人の朴智星は、正しい選手を特定の地域から獲得することは、その地におけるクラブの知名度と人気を上げる効果的な方法であることを実証した。

しかしユナイテッドは、香川をポスターに起用し、東京で宣伝をするために獲得したわけではないと主張する。

「ユニフォームを売るために選手を獲得することはしません」と、クラブのコマーシャル・ディレクター、リチャード・アーノルド氏は言う。

「我々は25人の選手を抱えています。彼らはみなトップクラスのスター選手たちで、それはいわばジョージ・クルーニーを25人抱えているようなものなのです。アジアでの我々の成功は、ひとりの選手の存在がもたらしたものではありません。ユナイテッドには多くのスターがいますが、スターというものは、どの国においてもスターなのです」

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