エコと防災の両軸で地域の安心創出
東日本大震災以降「自助」「共助」の在り方が改めて問われ、主な避難所となる学校と地域の連携が急務と言われている。品川区立御殿山小学校を例にインフラと体制づくりを考察する。

藤井英夫 品川区立御殿山小学校校長
倒壊や火災の被害が予想される住宅密集地域
東京23区の中でも品川区には下町の風情が色濃く残る住宅密集地域があり、災害時には家屋の倒壊や火災などの被害が広まることが懸念されている。
このため、区は防災活動に力を入れており、長期基本計画(2014年4月版)では「品川区の新たな都市像」の中に「暮らしを守る安全・安心都市」を掲げている。また、区の防災まちづくり事業部では防災に関する複数の助成事業も行っている。
老朽住宅が密集し、道路・公園等の公共施設の不足により住環境・防災上の問題を多く抱える地域においては「密集住宅市街地整備促進事業」を導入し、重点的に整備を進める。
「都市防災不燃化促進事業」では戸別に不燃化建替え相談に乗るなどし、また、区が産学官連携により開発した低コスト短納期の住宅補強工法「品川シェルター」の導入も推進している。
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