行政と大学が一体となり全国初防災組織を設立<三重県・三重大>

荒川区(東京都)は「ジャパン・レジリエンス・アワード2016」でグランプリを受賞した。「助けられる人から助ける人へ」を合言葉に、区内の中学校すべてに防災部を創設。地域の高齢者や子どもたちを始め、人のつながり軸としたレジリエンス活動が評価を受けている。

南千住二中:高齢者世帯を訪問

荒川区では教育活動の一環で、継続的に防災学習を実施する方策として、平成27年度に区内の全区立中学校10校に防災部を創設した。地域の防災活動への参加、東日本大震災の被災地訪問、ジュニア防災検定の受検、地域の高齢者訪問、保育園との合同避難訓練など、中学生が積極的に防災活動を行っている。

「自分たちの町は自分たちで守る」という意識や思いやりの心を醸成し、将来防災活動や地域活動の中核となる防災ジュニアリーダーを育てたいという西川太一郎区長の強い思いのもと、各中学校長の協力を得て、実現したものです。

D級ポンプ操作訓練の様子

そのきっかけの一つとして、南千住第二中がレスキュー部を2012年に活動を開始した。同中学副校長の松田公好氏は、活動の始まりについてこう説明する。

「活動のきっかけは本校の齊藤進校長は避難所で活躍する中学生の姿を見て、中学生の防災意識の向上がいかに大切であるかを再認識し、首都直下型地震を想定して災害時に活躍できる中学生の育成を目指してレスキュー部を立ち上げました。」

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