シリコンバレーに見る「次の潮流」 EC・決済で巨額調達も

先進的なサービスを生み出し、日本にも影響を与えるアメリカのスタートアップ業界。シリコンバレーを拠点に活躍するベンチャーキャピタリスト・宮田拓弥氏が、アメリカにおけるスタートアップの動向、新ビジネスのトレンドを語る。

宮田拓弥(Scrum Ventures 創業者/ゼネラルパートナー)

ウェブやモバイルのトレンドにおいて、目が離せないのはアメリカ市場の動向だ。シリコンバレーを中心として日々生まれる新しいサービスは、その後、日本に広まるものも少なくない。シリコンバレーを拠点に、アーリーステージ(成長初期)のスタートアップへの投資を行うScrum Venturesのゼネラルパートナー・宮田拓弥氏は、アメリカでも「決済とEC(電子商取引)は重要なキーワードの一つ」と語る。

「決済に関しては、短期的なトピックとしてSquareのようなモバイル決済、オンライン決済を手掛けるスタートアップの動向と、Apple PayなどNFC(近距離無線通信)による決済サービスがあります。中長期的な視点では、ビットコインをはじめとした仮想通貨の行方が注目されるポイントです」

盛り上がるビットコイン関連

2010年に登場したSquareは、スマホ経由で手軽な決済が行えるサービスとあってかなりの注目を集め、同社に続く決済関連のスタートアップも数多く生まれたが、メインストリームに踊り出るほどにはいたっていない。

「現在は、やや勢いが落ちている感じがします」

一方、昨年10月にスタートしたApple Payは、全米22万店舗で採用されるなど、今後の展開が期待されるという。

「私も使っていますが、Apple Payの使用感はとても快適です。クレジットカードをApple Payに登録するだけで、店舗だけでなくアプリ内の決済にもすぐ対応できます。オンライン、オフラインの支払い管理を共有できるのは、大きな強みになるでしょう」

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