2020年1月号
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多角化で新しい価値を生む

ガス灯事業から始まり総合生活サポートへ 食のまちづくりにも挑戦

神野 吾郎(サーラコーポレーション 代表取締役社長)

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2019年10月10日、愛知県豊橋市で、明治42年の創業から110周年を迎えたサーラコーポレーション。まちに明かりを灯すガス事業から始まり、新しい価値を生み続け、地域とともに発展してきた。“私のまちにはサーラがある”を掲げた第3次グループ中期経営計画にも表れた、企業経営の本質とは。

神野 吾郎(サーラコーポレーション 代表取締役社長)

企業の仕事は地域活性と両輪

1909年(明治42年)10月10日、豊橋で都市ガスを供給する会社として創立した『豊橋瓦斯(ガス)株式会社』が、サーラコーポレーションの起源。当時、夕暮れ時になると、脚立を持った豊橋瓦斯の社員がマッチを口にくわえながら、まちのガス灯に明かりを灯す姿が見られ、そのガス灯の明るさは、まちのシンボルでもあった。

以来、常に地域に寄り添い、地域の発展に必要な分野へ事業を展開してきた同社。現在は東三河・遠州エリアを中心に、エネルギー供給、ハウジング、インフラ整備、輸入車販売などの総合生活関連事業と都市基盤整備事業を展開している。

社長の神野吾郎氏は「我々は常に、地域との関わりの中で仕事をしてきました。あらゆる企業の仕事は、地域活性と両輪であると思っています」と話す。

社名であるサーラコーポレーションのSALA(サーラ)は、ラテン系の言葉で、多くの人が集う中庭やサロンを意味する。S: Space(空間)、a: art(美しさ)、L: Living(生活)、a:Amenity(快適)を表わし、“生活空間をより美しく快適に”というグループ理念、ビジョンを表現している。

基本的にはドメスティックに、〈地域〉という視点を持ちながら企業経営を行なってきたサーラコーポレーション。

「超成熟化社会、少子高齢化の進む地域における企業経営において大切なのは、〈社会創造〉、社会課題の克服という〈事業創造の原点〉、そして、どう“やりきるか”の〈構想力と推進力〉です」(神野社長)。

3つのポイントを抑え、時代の変化を捉えながら地域とともに成長していくには、強い組織力が必要だ。サーラコーポレーションでは1992年に、グループマネジメント本部を発足。高度経済成長時に多角化・拡大してきた事業を束ね、統括的にマネジメントする体制を作り上げた。

「グループマネジメント本部を設置したことで、グループ各社のモニタリングを統括的にすることができるようになりました。経営において事業創造をした後のモニタリングは非常に大事で、二の矢、三の矢を打っていける、失敗から学べるような組織を作っていくことが重要です」(神野氏)。

また、1996年には、バランスト・スコアカードを導入。財務の視点、業務プロセスの視点、顧客の視点、学習と成長の視点の4つのスコアがあり、全てのグループ会社、組織を、このスコアで評価。最終的には個人のスコアカードを付け、人事に繋げている。

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