ITベンチャー上場で実績 起業家が挑む「理想の介護」と「教育」

IT企業で実績を残し、現在は自身の理想を体現するデイサービス経営に挑戦しているミライプロジェクト、牧野隆広氏。同氏は今、介護のIT化に未来への可能性を感じるとともに、東海地区を拠点にしながら、ベンチャー支援や起業家育成にも力を注いでいる。

牧野 隆広(ミライプロジェクト 代表取締役)

新たなデイサービス開業も視野

牧野隆広代表の理想を体現したデイサービス施設『ミライプロジェクト新瑞橋』(名古屋市南区)。通期での黒字化は現時点で未達ながら、ようやくその兆しが見えてきた段階だと言う。

名古屋市南区に立地する『ミライプロジェクト新瑞橋』

「2016年に開業しましたが、2018年の春から夏のあたりで定員いっぱいになって、月によっては黒字化できるようになりました。ようやく巡航速度に乗れた感触がありますので、2019年は通期でトントンにできるかな、といったところです」

ゆったりとしたしつらえの食堂兼機能訓練室。オープンキッチンになっており、明るく広々とした居心地の良い空間。反対側には筋トレなどもできる機能訓練コーナーがある

牧野代表は当初、老人ホームの経営も考えていたという。IT業界出身の牧野代表は、その経歴から「収益重視」の人間だと誤解されるきらいがあり、まずは利用者が親しみやすいデイサービスから始めて、介護業界での実績を築こうと考えたのだ。しかし、人材不足や介護保険制度の枠組みといった、介護業界の課題をデイサービス経営で目の当たりにし、今は理想の老人ホームの計画は見合わせている。

「老人ホームを事業として成立させるには、今やっているデイサービスと比べて、高額な家賃設定をしない限り、クオリティをかなり下げないと難しいと感じています」

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